menu

労災不支給後の不服申立てをしたら何%ひっくり返るか?

2021/09/13

こんばんは!

 

札幌の社会保険労務士法人WORKid

沢田です。

 

先週末、WORKidにこんな問い合わせを

いただきました。

 

「労災申請したが不支給扱いになったので

 労働保険審査会に不服申し立てしたい」

 

というものでした。

 

労災(労働災害)は業務上の傷病が

生じて病院や休んでしまった場合に申請すると

 

労働者災害保険から保険給付が

出るという制度です

 

会社で働く方であれば

1カ月に1時間の労働でも

加入となります

 

今回は、この制度を活用して労災を申請したが

通らなかったという相談でした

 

労災を分けるポイントは

業務上の傷病であるかどうかです。

 

仕事中にケガしたから労災

 

という単純なものではありません。

 

色々な状況をみてそれぞれの地域管轄の

労働基準監督署長が判断します

(実務の実際としては労働基準監督官が

 決めるようなものです)

 

この決定に不服がある場合に

労働保険審査会という国の機関に

不服申し立てをすることができます

 

その労働保険審査会でまた色々議論されて

取消=訴えたとおりに決定をすること

  (不支給決定した労災を支給に変える決定)

棄却=審査したうえで訴えを退けること

却下=審査するまでもなく訴えを退けること

 

の3パターンになります。

 

当然、不服申し立てする側としては

「取消」をしてもらうために

上げますが、では一体どの程度の

確率で取消が取れるかです。

 

今回調べてとても驚きました

 

コチラです

小さくて見えないですね(汗

 

合計だけ表示しますと

取消:26件

棄却:497件

却下:33件

合計556件

取下 14件(申請者自ら取り下げるもの)

総合計570件

となりました。

 

なんと総合計からみると

取消になる確率は

4.5%と

5%にも満たない確率でした(^^;

 

これは驚きです。

 

もう少しあるかと思っていました。

 

しっかり証明できれば

取消を勝ち取ることもできますが

 

その門は極めて狭いので

 

審査請求をする場合はしっかり証拠を固めて

かかる労力に対してどの程度のリターンが

得られるかを冷静に判断して進めないと

ですね。

 

今回ご相談くださった方にも

今回の情報をお伝えして冷静に判断して

いただけるよう進めます

 

今週もやりきります!!

労務相談・人財採用定着のお悩み、
お気軽にお問い合わせください。

0112111312
メールフォームからのお問合せ