こんばんは!
札幌の社会保険労務士法人WORKid
沢田です。
先週末、WORKidにこんな問い合わせを
いただきました。
「労災申請したが不支給扱いになったので
労働保険審査会に不服申し立てしたい」
というものでした。
労災(労働災害)は業務上の傷病が
生じて病院や休んでしまった場合に申請すると
労働者災害保険から保険給付が
出るという制度です
会社で働く方であれば
1カ月に1時間の労働でも
加入となります
今回は、この制度を活用して労災を申請したが
通らなかったという相談でした
労災を分けるポイントは
業務上の傷病であるかどうかです。
仕事中にケガしたから労災
という単純なものではありません。
色々な状況をみてそれぞれの地域管轄の
労働基準監督署長が判断します
(実務の実際としては労働基準監督官が
決めるようなものです)
この決定に不服がある場合に
労働保険審査会という国の機関に
不服申し立てをすることができます
その労働保険審査会でまた色々議論されて
取消=訴えたとおりに決定をすること
(不支給決定した労災を支給に変える決定)
棄却=審査したうえで訴えを退けること
却下=審査するまでもなく訴えを退けること
の3パターンになります。
当然、不服申し立てする側としては
「取消」をしてもらうために
上げますが、では一体どの程度の
確率で取消が取れるかです。
今回調べてとても驚きました
コチラです
↓
小さくて見えないですね(汗
合計だけ表示しますと
取消:26件
棄却:497件
却下:33件
合計556件
取下 14件(申請者自ら取り下げるもの)
総合計570件
となりました。
なんと総合計からみると
取消になる確率は
4.5%と
5%にも満たない確率でした(^^;
これは驚きです。
もう少しあるかと思っていました。
しっかり証明できれば
取消を勝ち取ることもできますが
その門は極めて狭いので
審査請求をする場合はしっかり証拠を固めて
かかる労力に対してどの程度のリターンが
得られるかを冷静に判断して進めないと
ですね。
今回ご相談くださった方にも
今回の情報をお伝えして冷静に判断して
いただけるよう進めます。
今週もやりきります!!