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何か違いませんか!?最低賃金上昇に見る本質的な問題

2022/08/02

おはようございます

札幌の社会保険労務士法人WORKid
の沢田です。

昨日最低賃金上昇の記事がでましたね。

全国平均で30円以上の増額

諸外国に比べて日本の賃金水準が

低いということで

全国平均の最低賃金額を

1,000円以上に引きあげるまで

最低賃金を一定程度上昇させていく

というのが国の考え方です。

現にコロナが発生した2020年を除いて

ここ数年は3.1パーセント程度の

上昇を続けています

今回の上昇で全国平均額は

960円程度になります。

少なくともあと2年は現状程度の

上昇率を続けるでしょう。

最低賃金が上昇すれば

生活水準も上がり消費が増え

国の景気も良くなる

という建前ですが、

実際は違うのではないでしょうか?



最低賃金を上げるのは良いのですが

所得制限を同時に拡大、もしくは廃止

していくという議論がなされないと

効果はほぼ無いと考えます

特に税金や社会保険の扶養範囲内で

働いているパートタイマーの方々は

次のような悪循環を招くことになります

1 最低賃金が上がる

2 それでも扶養の範囲内で働く

3 労働時間を減少させて扶養範囲内の収入を維持

4 結果的に収入は最低賃金が上昇しても変わらない

5 会社としては、労働時間が減るので労働力が減って困る

という状態を招き

なんら景気回復にもつながりません。

むしろ後退するのでは!?

と思わせるものです。

・税金の収入制限 103万円・150万円の壁

・社会保険の収入制限 年130万円(月10.8万円)の壁


この所得制限の壁を

上げるのか?

それとも、壁(制限)を無くすのか?

本質的な問題解決として

同時に議論して進める必要があります

パフォーマンスのみの政策は改めましょう。

本日もやりきります!!

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