menu

何か違いませんか!?最低賃金上昇に見る本質的な問題

おはようございます

札幌の社会保険労務士法人WORKid
の沢田です。

昨日最低賃金上昇の記事がでましたね。

全国平均で30円以上の増額

諸外国に比べて日本の賃金水準が

低いということで

全国平均の最低賃金額を

1,000円以上に引きあげるまで

最低賃金を一定程度上昇させていく

というのが国の考え方です。

現にコロナが発生した2020年を除いて

ここ数年は3.1パーセント程度の

上昇を続けています

今回の上昇で全国平均額は

960円程度になります。

少なくともあと2年は現状程度の

上昇率を続けるでしょう。

最低賃金が上昇すれば

生活水準も上がり消費が増え

国の景気も良くなる

という建前ですが、

実際は違うのではないでしょうか?



最低賃金を上げるのは良いのですが

所得制限を同時に拡大、もしくは廃止

していくという議論がなされないと

効果はほぼ無いと考えます

特に税金や社会保険の扶養範囲内で

働いているパートタイマーの方々は

次のような悪循環を招くことになります

1 最低賃金が上がる

2 それでも扶養の範囲内で働く

3 労働時間を減少させて扶養範囲内の収入を維持

4 結果的に収入は最低賃金が上昇しても変わらない

5 会社としては、労働時間が減るので労働力が減って困る

という状態を招き

なんら景気回復にもつながりません。

むしろ後退するのでは!?

と思わせるものです。

・税金の収入制限 103万円・150万円の壁

・社会保険の収入制限 年130万円(月10.8万円)の壁


この所得制限の壁を

上げるのか?

それとも、壁(制限)を無くすのか?

本質的な問題解決として

同時に議論して進める必要があります

パフォーマンスのみの政策は改めましょう。

本日もやりきります!!

労務相談・人財採用定着のお悩み、
お気軽にお問い合わせください。